ウンブリア州
アペニン山脈中にあり、海にも国境にも接していない内陸部の州である。南部はテヴェレ川の河畔であり、北部ではトラジメーノ湖をはさみトスカナ平野に接する。丘陵地が多く、古代より多くの都市が防衛のため丘陵上で営まれてきた。
気候は地中海性気候であり、ブドウやオリーヴの栽培が盛んである。
主な都市は、州都であるペルージャのほか、テルニ、アッシジ、チッタ・ディ・カステッロ、フォリーニョ、グッビオ、ナルニ、オルヴィエート、スポレート、トーディなど。

ウンブリア州の名は古代紀元前6世紀頃この地方に住んだウンブリイ族にちなむ。ウンブリイ族はウンブリア語と呼ばれるラテン語に近い言語を話していた。現代のウンブリア州は同じ名前をもつとはいえ、現在のマルケ州北部、ラヴェンナまで及んでいたがテヴェレ川西岸を含まなかった古代のウンブリア州とは範囲を異にする。古代にはテヴェレ川西岸、たとえばペルージャはエトルリア州に属していた。そしてノルチアの周辺はサビニ族の領土であった。
中世から近世に掛けてはローマ教皇領に属し、商業で栄えた。中世末期アッシジに出たフランチェスコの築いた托鉢修道会フランシスコ会はカトリック世界最大の修道会の一つとなり、アッシジは現在もイタリア国内ではローマに次ぐ重要な巡礼地のひとつである。ルネサンス期にはペルージャにペルージャ派とよばれる画家の一群が出た。1860年、イタリア王国に併合された。

ペルージャ は人口約15万人のイタリアの都市。略号はPG。ウンブリア州の州都およびペルージャ県の県庁所在地である。イタリア中部の大学町。アッシジの最寄りの町になる。
市域はフェッロヴィーエ・デッロ・スタートのペルージャ駅周辺と、城壁の内部(ペルージャ大学やバスターミナルがある)などから成る。

 
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